ネズミや猫、アライグマなのど獣害で火災保険の対象になるの?
山沿いの寺院では、アライグマの被害が多く、都市部でもイタチやネズミ、ハクビジンなど寺院に損害を与える獣害の声を聞きます。屋根裏でネズミが配線をかじり、出火原因のもとになる可能性もあります。また、小動物の侵入による天板の破損、柱への爪痕。天井裏の排泄物などで天井がシミとなり、腐食する恐れもあります。このような場合、火災保険の補償の対象となるのでしょうか。
外部からの物体飛来」として補償の対象になります。
ただし…多くの獣害は残念ながら補償の対象外
獣害は寺院側の管理や経年劣化(屋根や壁材の老朽化した箇所から、小動物の侵入を許してしまうなど)が原因となるケースが多いため、補償の対象外となります。
管理体制を見直し損害に備えましょう。
環境改善や管理体制の整備に努めましょう
鳥類がいきなり飛び込んできて窓ガラスが破損した事故であれば、不測かつ突発的な「外部からの物体飛来」として、補償の対象となりますが、その他の獣害をどう防ぐべきでしょうか?
例えば、小動物への対策としては、屋根や軒下に金網や板で完全に侵入経路を塞ぎ、環境改善として食品のお供えの持ち帰りを徹底して食物を外に置かないこと、動物を誘引する原因を作らないことが重要です。
余談ですが、害獣は病原菌を持ち込み、衛生面でも大きな問題につながります。 天井裏の死骸やフンで喘息やアレルギーなどへと被害が拡大する可能性もあります。高齢者や小さなお子様がおられる場合は、早急な対策をおすすめします。
今回のケースのように、地域特有の建物被害が想定される場合、保険で補償されるのかどうか把握しておくことが大切です。そして補償の対象外のリスクに対しては何らかの予防策を講じる必要があります。
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