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お寺の生命保険とは?
生命保険は、保障が開始する日から即座に大きな保障が得られるので最も合理的です。
そして、病気や災害などによる死亡の場合の遺族の保障だけではなく、病気やケガに対する医療費用や老後の生活を保障する方法としての機能をもっています。
生命保険で万が一の準備をしておくに越したことはありません。
「終身保険」
終身保険とは、名前のとおり終身にわたって保障がある生命保険です。
定期保険のような60歳満期・65歳満期など保険期間を定めているものではなく、死亡するまで有効です。終身保険は、貯蓄性があり、解約時には解約返戻金もあります。
途中で解約をしなければ必ず保険金が支払われますが、支払う保険料は高く設定されています。
そして、宗教法人では終身保険を退職金制度で運用するのに適しております。
「医療保険」
医療保険は、病気やケガが原因で入院や手術をした際に支払われる保険です。
健康であった住職や寺院で働く方々が、病気やケガによって入院や手術をした場合、治療費などの費用がかかります。
医療保険に加入をしておけば、保険会社から入院給付金や手術給付金を支払われ、治療費に充てることができます。
例えば、1日あたりの日額が5000円支払われる医療保険に加入の場合、病気やケガで10日間入院すると入院給付金は5万円支払われます。
寺院で働く方への見舞金制度としても適しております。この場合、寺院での「見舞金規定」を作成しておく必要があります。
「収入保障保険」
収入保障保険は、保険に加入された代表役員や寺族の方が亡くなられた際、加入時に決めた保険金額が、月々定額で支払われる保険です。
例えば、契約して間もなく保険に加入された代表役員が死亡した場合、遺族の方が毎月受け取れる保険金は契約期間の残存期間となるため、受取期間が長い分、保険金額は多くなります。
反対に、保険期間の満了の近い時期に死亡されると、毎月受け取れる保険金は少なくなります。
寺院の宗派によっては、代表役員が死亡した場合、近隣寺院の住職が兼務してくれる制度がなく、新しい代表役員が就任します。
その際、寺族の方はこれまで住んでいた庫裏を出ていかなければなりません。
このような場合、収入保障保険は、毎月保険金が支払われるので、残された寺族には計画的に利用することができます。